本読むうさぎ

生きるために、考える

エッセイ

可愛らしいお遊戯

出かけるときはカバンに本をしのばせている。 読む読まないは別として、「手を伸ばせばある」という安心感が心地よい。 今日は出かけてから本を忘れたことに気づいた。 空き時間ができたのでカフェに入ったが、さて、することがない。 SNSやメールのチェック…

他人の人生

小学生の頃、伝記にハマった時期がある。 野口英世、エイブラハム・リンカーン、H・C・アンデルセン、アルフレッド・ノーベル…… 学校の図書館にあった「世界の伝記」シリーズをパラパラめくっては、努力を重ね、逆境を乗り越え、誰かのために身を捧げた人た…

二度と会わないものたちとの出会い

空が晴れ渡っているから山に登りました。 5月の山は緑深く、陽を跳ね返す葉が白く光っています。 種田山頭火が「分け入っても分け入っても青い山」という句を遺しましたが、初夏の山には命が密と詰まっている感じがします。傍で守ってくれるような頼もしさ…

教員を守る取り組みを期待します

文部科学省は28日に、2022年度の教員勤務実態調査結果(速報値)*1を公表しました。2022年度の8、10、11月の勤務状況を調べたところ、公立の中学校教諭の77・1%、小学校教諭の64・5%が残業時間の上限「月45時間」以上の長時間労働をしていたこと…

あんまり暑いから本を読んでやる

長袖でも肌寒かった昨日と打って変わって半袖でも汗がじっとり滲む今日の気温。 春の訪れを喜んだのも束の間、太陽を恨めしく思うようになりました。 あんまり暑いから本を読んでやる。 アイスコーヒーを求めてカフェにいざ参らん。 4月初めに買った柚木麻…

4月におでんを食べる

先日おでん屋さんにお邪魔しました。 うさぎは大根と厚揚げを、妻も大根と卵をいただきました。 4月も終わりに近いのにおでんはどうかと思ったけどめちゃくちゃおいしくてたまりませんでした。 おでんと冬は固い絆で結ばれていると思っていたのですが、もし…

努力の先の世界

努力の価値とは何だろう。 努力はすばらしいことだと教えられてきた。 反対に、努力しないことは怠惰だとも教えられた。 何の疑問もなかった。努力すればテストの点数は上がるし、サボれば下がる。10回素振りした人と1,000回した人では後者の打率が高いのは…

幸せについての今の立場

誰もが「幸せ」になりたいと願って生きていると思います。少なくとも、不幸になるために生きている人はいないでしょう。おおげさに言ってよければ、人生の目的は「幸せ」になることかもしれません。 人生楽ありゃ苦もあるさと歌うこともあれば春の夜の夢のご…

思いつく限りの無駄な行為

お題「思いつく限りの無駄な行為」 車や電車に乗っているときにガードレールやビルに忍者を走らせる。

ストーリーを楽しむ読書からテーマを味わう読書へ

今週のお題「変わった」 わかりやすい話が好きだ。 桃太郎がまさにいい話だ。 桃から生まれた桃太郎がきびだんごでおともにした動物たちとともに鬼をやっつけ、宝を持ち帰りみんなで幸せに暮らす。 妙なひねりなどない真っ直ぐストレート。 そんな単純明快さ…

窓から夕立を待つ

今週のお題「変わった」 アパートに引っ越した。 徒歩圏内に動物園があるため、辺りは静かでとても過ごしやすい。 この家は東向きに窓が付けられており、そこから辺りの景色をぼんやり眺めることがある。 窓の正面がちょっとしたぬかるみになっており、野生…

適量を知る

人にはそれぞれ「これだけあれば充分」という適量がある。 例えば、食事。運動をしている人とそうでない人とでは当然食べる量が違う。また、同じ人でも健康な時と体調を崩した時で食べる量に違いがある。朝と夜でも違うことがある。 人によって、また、時期…

真っ白な自分と出会う

最近山に登ってない。 暖かくなって登りやすくなったからそろそろ登ろうかと思っている。 山を登っているとき、様々な思いが浮かんでは消える。 嫌なことや面倒なこと、ぐずぐず悩む自分も漠然とした不安も歩いているうちにいつの間にか溶けている。 洗いさ…

ドラえもんを暴れさせる

嫌なことがあったときには心でドラえもんを暴れさせています。 代わりに目を血走らせて青筋立てて「フンガー!」としてくれるので気持ちが楽になります。 これも一種のアンガーマネジメント。 おかげで今日も心は平穏です。 ランキング参加中短文エッセイ

実家あるある メモ編

今週のお題「メモ」 実家あるある。 電話番号やら住所やらをメモした紙をあちこちに貼り付けてクエストボードみたいになっている。 欲しいメモに限ってなくしがち。 ランキング参加中短文エッセイ

春眠に暁を覚えてしまう

眠りの浅い日が続いている。 0時前には眠りに就くが、3時ごろに目が覚める。怖い夢を見たわけではない。朝早くから活動しようとしているわけでもない。 目覚めはいい。スイッチがオンになったように頭がはっきりする。でも寝足りないから疲れている。 もう…

ストーンオーシャン最終話早く見たい

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャンが最終回を迎えたということで、最後のシーンを見るのが楽しみだ。 jojo-portal.com アニメで見たいシーンだったからどんな終わりなのか早く見たい。 エンポリオは種﨑敦美さんがされているのにびっくり。 ほんと演…

言葉と出会う旅

人生とは言葉と出会う旅と言ってもいいかもしれない。 恩師の言葉に励まされ、街角の広告に心奪われる。そんな経験を一度はしたことがあるのではないか。 心は言葉と出会うことで幹を太くし、枝を伸ばし、葉を茂らせる。 言葉をたっぷりと吸った心はみずみず…

文章を書くことは人生と向き合うこと

書こう書こうと思っているうちにタイミングを逃してしまうことがある。 カミサマが気まぐれに落としていった思いつきでも、いつかギラリと出してやろうと懐に忍ばせていたアイデアでも、書くのにふさわしいタイミングというものがある。 そのタイミングを逃…

今を観る

ランキング参加中短文エッセイ 桜が見頃を迎え、春真っ盛りです。 SNSにも花見を楽しむ投稿が桜の写真を添えて次から次へと流れてきます。 春といえば桜、桜といえば春。そんな方程式が成り立つくらい私たちに身近な桜ですが、はたして、私たちは本当に桜を…

映画館で観る、という輝き

自宅でいつでも映画を観ることができるようになり、映画館で観ることがめっきり減りました。 手軽に映画を観られるようになったのに、ふと思い出したときに強く心に残っているのは映画館の記憶です。 小学生の頃に始まったハリー・ポッターシリーズ。同じ年…

見えないから花は姿を残す

今週のお題「お花見」 夜の花見。 薄明りにぼんやり浮かぶ花の陰。 目に見える桜を、というより、心に浮かぶ桜を楽しむのが夜の花見の魅力ではないでしょうか。 はっきり見えないからこそ、桜の印象がより強く刻まれる気がします。 ランキング参加中短文エッ…

新年度に向けて

もう3月も終わろうしており、新年度を迎えようとしています。 盛りを過ぎた花々は散り、入れ替わるように次の芽が出番を待っています。 新しい環境を迎える方も多いことでしょうが、何かとストレスが溜まる時期でもあります。 へっちゃらなつもりでも気づか…

自分のペースでぼちぼち

暖かくなったから少し走っただけで汗がだらだらだ。 春の陽の下を走るのってなんて気持ちいいんだろう。 市民ランナーの方の服装も軽やかで見ているだけで心が弾みます。 自分のペースで、ぼちぼち、続けていきましょう~。 ランキング参加中短文エッセイ

使いどころのないネタの供養

ふと考えたこととか気になった言葉をメモするようにしています。 Googleドキュメントだと自動で保存してくれたり、スマホやパソコンで編集ができたりと使い勝手がいいので重宝しています。ブログに使いたいときはササっとコピペできるので手間が少ない。 と…

鬼の居ぬ間に洗濯なんてしてる場合じゃない!

ランキング参加中短文エッセイ 「鬼の居ぬ間に洗濯」ということわざがある。 「主人や監督者の気兼ねする人がいなくなると、使用人や下位の者がくつろいで自由にする」という意味だが、むかしからこの言葉が苦手だった。 見張る人がいないときに自由にくつろ…

読書の生まれる場所

ランキング参加中読書 日常的に読書する人とそうでない人はなぜ生まれるのだろうとときどき考えます。 全国学校図書館協議会が毎年行っている学校読書調査の2022年の結果では、1ヶ月間に読んだ本の数が0冊の児童生徒の割合が、小学生で6.4%、中学生で18.6…

心を奮い立たせる詩  『落ちこぼれ』

同じネタで書いていて芸がないなと自分でも思うけど、いいものはいいのだから今日も書きます。 ランキング参加中読書 大好きな茨木のり子の『落ちこぼれ』という詩。 落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ 落ちこぼれ いまは自嘲や出来そこないの…

人類の苦渋

今週のお題「あまい」 ランキング参加中短文エッセイ 幼い頃から甘いお菓子が大好きだ。 1週間のうち6日はチョコレートをつまみにココアを飲んでいたくらいだ。 代謝がいいからか、体型に出なかったのをいいことに家じゅうにあるチョコだのクッキーだのポ…

勝負を決めるのは準備!

何かをするのにエネルギーっていりますね。 「勝負を決めるのは準備」と本田圭佑氏も言っているように、何事も取りかかる前に何をするかが大事です。 準備の大切さでいえば、お鍋がまさしくいい例でしょう。 野菜を洗って、豆腐を切って、スープの素を棚から…