小説を読んでいて、
・小説を読んでも内容がよくわからない
・あらすじをなぞるような読みしかできない
・小説の感想を聞かれてもうまく言えない
などで悩んだ経験はありませんか?
そんな悩みから少しでも深い読みにつながる方法をご紹介します。
よかったら参考にされてみてください。
目次
1.何が変わったか
私たちは小説を読むことで、登場人物に起こる様々な「変化」を楽しんでいます。
「変化」には以下の種類があります。
・気持ち(例:恋人から振られて悲しい→新しい恋に燃え上がる)
・人間関係(例:口を開けば喧嘩し合う仲→ピンチの時に助けに来る頼もしい仲間)
・価値観、考え方(例:相手の悪いところにばかり目がいく→相手の良いところに気がつく)
登場人物の何が変わったのかを意識して読むと、物語の世界にぐっと踏み込むことができます。
2.なぜ変わったのか
「変化」にはそれが起きた「理由」となる出来事、きっかけがあります。
さきほどの例で言うと、
・気持ち(例:恋人に振られて落ち込んでいるところを別の人から慰められた)
・人間関係(例:口を開けば喧嘩し合う仲だったが、人の知らないところでこっそりと努力していることを知った)
・価値観、考え方(例:相手の悪いところばかりに目がいっていたが、相手をすごく褒める人と出会った)
「変化」が結果だとすると、「理由」は原因です。結果ー原因の因果関係を意識すると、話の内容が整理されて頭に残るでしょう。
3.一文にまとめる
「変化」と「理由」がつかめたら、どんな話なのかを一文にまとめてみます。慣れるまでは難しいですが、要約する力が鍛えられます。
一文のまとめ方は、
・【登場人物】が【理由】によって【変化】になる話。
となるように【 】を埋めていきます。
一文にまとめるとどのような効果があるのでしょうか。
次の例文を読むと、どのような作品か、大まかにわかるかと思います。
・【いじめられっ子の男の子】が【未来から来たロボットの道具を使う】ことによって【いじめっ子をやっつける】ようになる話。
・【不思議な力を持つ少年】が【仲間とともに強敵を倒す】ことで【海賊王を目指す】話。
4.一文にまとめてみよう
では、これまでを踏まえて、実際に練習してみましょう。『桃太郎』を一文にまとめるなら、どう表せますか?文を作ってみてから続きを読んでみてください。
『桃太郎』を一文にまとめると
・【桃から生まれた桃太郎】が【おともと協力する】ことで【鬼を倒す】話。
・【おともを連れた桃太郎】が【鬼を倒し、宝を持ち帰る】ことによって【みんなで幸せに暮らす】ようになる話。
こんな感じだと、『桃太郎』を知らない人にもどんな話なのか伝わるのではないでしょうか。
まとめ
登場人物の何が変わった(変化)のか、なぜ変わったのか(理由)を意識することで、読みを深めることができます。
変化や理由を捉えたら、話の内容を一文にまとめることで、要約する力をつけることができます。
また、一文にまとめておいたら、人にわかりやすく伝えることができるのも利点です。
小説をより深く読めると読書の楽しみ方が豊かになります!