本読むうさぎ

生きるために、考える

おすすめ勉強法3選

 

はじめに

感染症の流行や科学技術の急速な発展、自然災害など、毎日のように新しい技術が生まれ、予測不能な事態が起こり、複雑な問題に直面する時代となりました。そのように変化が激しく、予測が難しい時代のことをVUCA(ブーカ)と表現することがあります。

 

V…Volatility 変動性

U…Uncertainty 不確実性

C…Complexity 複雑性

A…Ambiguity 曖昧性

 

VUCAとは上の4つの英単語の頭文字を取った言葉です。

 

昨日まで使えた知識が今日には使えなくなったり、昨日までなかった新しい技術が生み出されたりと、次々と変わる状況に対応しないと、あっという間に浦島太郎です。「昔とった杵柄」のように、いつまでも昔にこだわっていては置いてけぼりにされてしまうのです。学校で習ったことが通用する時代なんてとっくに終わったのです。これからの時代は、自らアンテナを張り、自ら情報を集め、自ら考えを発信する、という、自分から動く姿勢がいっそう重要なのです。

 

そこで、今回はより質の高い学びにするための方法を3つご紹介します。参考にしてみてください。

 

1 体調を整える

勉強の方法じゃないのかよと思ったかもしれません。しかし、質の高い学びを行うには体調を整えるのが最初にして最重要です。たとえば車に乗るとしたら、タイヤの空気は抜け、エンジンは錆びついている車と、空気はしっかり入り、エンジンは磨き上げられている車、どちらがいいですか。体も車と同じで、しっかり動けるようにメンテナンスしてあげることが大切です。

 

1-1 睡眠

脳は睡眠をしているときに情報や感情を整理し、必要な情報は残し、不必要な情報は忘れるようにしています。睡眠不足の状態では、集中力、注意力、記憶力、ワーキングメモリ(作業記憶)、学習機能など、脳の機能のほとんどが低下してしまいます。よくテスト前日に一夜漬けをする人がいますが、睡眠不足だと勉強したことが身についていないし、本番で100%発揮できないのです。

睡眠不足とは、6時間未満のことを指します。

 

まずはしっかり睡眠をとること。目安は7時間程度です。

 

1-2 運動

運動の効果は様々な論文や本で触れられていますが、20分程度の運動をすると集中力、記憶力、学習機能などが向上します。外を散歩したり、荷物を運んだりなど、軽く体を動かすことで勉強に集中しやすい状態をつくることができます。

 

2 意識して書く

勉強といえば「書く」イメージが強いのではないでしょうか。では、あなたは書くときに何を意識していますか?教科書や参考書に書いてあることを書き写すのでは学習効果は薄いです。せっかく時間と手間をかけるのだから、より実りある勉強をしたいものです。

 

2-1 脳の棚卸し

見たり読んだりしただけではすぐに忘れてしまいます。勉強してわかったことやそのとき感じたことなどを書きだすことでより深く脳に刷り込まれます。

例えば、映画で考えてみましょう。見終わった後で次のことを紙に書きだすとその映画がより深く脳に残ります。

・どんな出来事があったか

・登場人物は誰がいて、どんな関係だったか

・登場人物はどんな服装をしていたか

・どんな場所が出てきたか、また、そこにあったものは何か。

・特に印象に残ったシーンがどこだったか、また、なぜそのシーンが印象に残ったのか

 

また、書かなくても、これらのことを意識するだけで、より集中して見ることができます。

感じたこと、考えたこと、発見したことなど、脳の棚卸しをすることで記憶に残すことができるのです。

 

2-2 日記を書く

「え~、日記なんてめんどうだし、恥ずかしいよ」と思う方もいるかもしれません。しかし、日記も意識して書くと立派な学びになります。

物事が続かない理由は「いろいろやろうとする」からです。毎日書かなきゃならない、その日あったことを事細かに書かなきゃならない、たくさんの量を、長い時間をかけて書かなきゃならない。あれこれしようとすると、脳が拒否してしまいます。「そんなにたくさん無理!」と。

できるだけ簡単に、短時間で行うこと。ハードルを下げてやることで続けやすくなります。

 

おすすめの方法は、1日5分、3行で書くのを3日間続ける。次のことを書きます。

 

1行目 その日にあった嬉しい、楽しい、ポジティブな出来事

2行目 そのとき考えたことや自分の行動

3行目 明日の目標

 

より具体的にいうと、

1行目 通勤電車で座ることができた。

2行目 座って体を休めた。スマホSNSを見た。

3行目 明日も座れるように、いつもより1分早く家を出る。

 

こんなものでしょうか。コツは「小さいことから書く」です。無理に立派なことを書こうとしたり、あってもないことを書いてはいけません。小さなポジティブに目を向けてみましょう。

 

3 ネットで発信する

3-1 SNSで勉強垢をつくる

SNSで勉強と検索すると、たくさんの勉強アカウントが出てきます。学生から社会人まで、今やネットで発信するのは当たり前です。ネットで発信することのメリットはたくさんあります。

 

①気楽に投稿できる

個人のアカウントで投稿するのが難しい場合は勉強専用のアカウントをつくることができます。その日に勉強したことや気づきをすぐに発信できるのがSNS最大の強みです。

 

②緊張感がある

すぐに発信できるとはいえ、いいかげんなことは書きたくない。「他者から見られる」という緊張感があると、内容を考えたり、書き方を工夫したりすることができます。

 

③他者からフィードバックをもらう

投稿をしていると、いいねがついたり、ときにはコメントが来ることがあります。反応をもらうとモチベーションにつながります。ただし、いいねをもらうための投稿にならないよう注意!

 

④他者との交流

これもSNSのいいところです。いつでも、どこでも、誰とでもつながることができる。参考になる投稿をしている人にコツを聞いたり、同年代や同じ勉強をしている人と励まし合ったりなど、自分一人だけでなく誰かと一緒に勉強することができる。

 

3-2 ブログで発信する

うさぎもTwitterやブログで発信しています。ブログはSNSのよさに加えて、より広く、より深く交流することができるところが優れています。今の時代、発信力の大きさが成功につながることも格段に増えました。SNSやブログはあなたの資産です。楽しむためのネットに加えて、学ぶためのネットの使い方もしていきたいですね。

 

まとめ

以上、おすすめ勉強法3選について紹介しました。どれも特別な道具やお金をかけずに行うことができます。ぜひ参考にしてみてください。

以下の本の内容を参考に記事を書いています。よかったら手に取ってみてください。