本読むうさぎ

生きるために、考える

あんまり暑いから本を読んでやる

長袖でも肌寒かった昨日と打って変わって半袖でも汗がじっとり滲む今日の気温。

春の訪れを喜んだのも束の間、太陽を恨めしく思うようになりました。

 

あんまり暑いから本を読んでやる。

アイスコーヒーを求めてカフェにいざ参らん。

 

4月初めに買った柚木麻子さんの『BUTTER』がまだ読み終わらない……

メモを書きながら読むものだから牛の歩みよろしく時間がかかる。

読むのは遅いけどじっくり味わいながら読めているのでいいんですけどね。

 

a.r10.to

 

女性の生きづらさを中心に描いていますが、生きづらさを作っているのは社会だったり、男性だったり、あるいは女性自身だったり。なぜ生きづらいのか、どうすればこの閉塞感から抜け出せるのかを考えさせられます。

物語の中心は若くも美しくもなく、プライドが高く、それでいてパパ活じみた関係を持つことで生活しているとある女性です。誰からも蔑まれているけれども、誰よりも自由に生きる彼女に迫っていく中で、主人公は自身が抱える生きづらさと直面していきます。

お金があれば生きやすいのでしょうか。それとも優れた容姿とか、社会的な地位とか?

この物語はどんな答えを出すのか、これから楽しみです。