今週のお題「変わった」
わかりやすい話が好きだ。
桃太郎がまさにいい話だ。
桃から生まれた桃太郎がきびだんごでおともにした動物たちとともに鬼をやっつけ、宝を持ち帰りみんなで幸せに暮らす。
妙なひねりなどない真っ直ぐストレート。
そんな単純明快さが楽しかった。
今では楽しみ方が変わり、話の背景を考えるようになった。
桃太郎でいえば、犬猿雉は何を表しているのかとか、桃太郎と鬼の関係は何のメタファーなのかといったぐあい。
ひとつの作品にかける時間は多くなったが、その分じっくり、丁寧に向き合うようになった。
ストーリーを楽しむ読書からテーマを味わう読書へ。
楽しみ方が変わると本との付き合い方も変わる。
これからどう変わっていくのか、楽しみだ。