本読むうさぎ

生きるために、考える

百読は一考に如かず

この世に「役に立つ本」なんてものはない。

本から得たものを役に立てようとする姿勢があるかどうかだ。

ここを勘違いしてはいけない。

 

遊園地が楽しいのはなぜか。

おもしろいアトラクションがあるからではない。

アトラクションを楽しもうとする姿勢があるからだ。

 

ちょっと検索すれば「答え」らしきものはすぐに見つかる。

でも、ネットにあるものは決して「答え」ではない。

まさに料理がそうだ。レシピと同じ材料を用意することはできる。レシピ通りに作ることもできる。だからといって出来上がったものが必ずしもおいしいとは限らない。

作っているのは自分だからだ。

 

本や遊園地も同じで、そこには必ず行動を起こす自分がいる。

自分の手で、足で、行動を起こさないと何も生まれないし、始まらない。

そこを忘れてはならない。

 

本を読んだから賢くなるのではない。

本を読み、自分なりに考えることで賢くなる。

「百聞は一見に如かず」という言葉があるが、名著と呼ばれるものを100冊読んだところで考えなければ何も得られない。「百読は一考に如かず」とでもいうか。

 

本を読んで、賢くなった気になって終わっていないか。

その先を自分で考えているか。

自分に問いかけ、突きつけ、見つめ直す。

 

a.r10.to