ポケットに入れて持ち運べる大きさのおすすめ詩集をご紹介します。
表紙がかわいくておしゃれなので、インテリアとして飾るのもいいかもしれません。
空をかついで 石垣りん
表題作「空をかついで」のほか、「表札」や「崖」など、36篇の詩を収めた一冊。
木漏れ日のように暖かく人間を見つめる眼差しに、戦争の生々しさをぎらりと覗かせる。細くもたくましい詩人の言葉に何かを気づかされます。
「朝のパン」で語られる、熱く、柔らかい日常がお気に入りです。
わたしを束ねないで 新川和江
表題作「わたしを束ねないで」は娘や妻、母といったカテゴリーにまとめられるのをよしとしない、独立した一人の女性としての力強さが表れている詩です。
結婚について詠んだ詩が多く収められており、人と人のつながりを考えさせられます。
二人が睦まじくいるためには 吉野弘
「二人が睦まじくいるためには」から始まる、愛し合う二人に向けてのメッセージである「祝婚歌」をはじめ、家族や命についての詩が収められています。
「わたしを束ねないで」が母の目線の詩集だとしたら、この本は父の目線の詩集です。樹木や虫にスポットライトを当て、人と人とのつながりを描いた「生命は」はすべての人に読んでもらいたい一作です。
以上、ポケットに入れたい詩集3選でした。
童話屋さんから出ている詩集シリーズはどれもかわいく、持ち運びたくなるものばかりです。
気になるものがあればぜひお手に取ってみてください。