本読むうさぎ

生きるために、考える

「1+1=1」の思考

誰の逸話か忘れてしまったけど、ある人が小学生の頃、算数の授業で1+1=2と習った。その人は砂山を2つ作った後、それらを合体させて1つの大きな砂山にした。そして先生に言った。「先生の説明は間違っています。1+1=1です。」

柔軟な発想と称賛するか、幼い屁理屈だと吐き捨てるかは人によるだろうが、ものの見方は1つではない例え話として今でも記憶に残っている。

 

「一水四見」という言葉がある。それぞれの立場で見方が異なるという意味だ。

毎日流れるニュースも噂話も、立場が変われば見方が変わる。自分が見たものが真実だと決めつけることは、ほかの三見を切り捨てるということ。

「自分の立場からはこう見えるが、自分には見えていない部分もあるだろう」くらいに構えておくのがいいのかもしれない。一人合点とならないよう、肝に銘じておきたい。