何か書こう何か書こうと躍起になるとかえって何も書けない。
書くために書こうとしても思いがこもっていないから筆が進まないし、書けたとしても空っぽの文章になってしまう。
書くためには、どうしてもそれを書きたいという強い思いが必要なのだろう。
書かねばならないという危機感と言い換えてもいい。
他の人のブログを読んでいても、「この人は何かを懸命に伝えようとしているな」というものもあれば「この人は思いつきで書いたんだろうな」というものもある。思いつきが悪いというわけではなく、画面上の文字でも思いは人に伝わるのだ。
上手い下手とは関係なく、思いのこもった文章には人を引き寄せる何かがある。
思いのこもった歌で言えば、amazarashiの『未来になれなかった夜に』には輝かせることのできなかった過去を、それでも自分の一部と受け止めようとする暗くも懸命な姿勢が歌われていて、心の奥底から支えられるような安心感が湧く。
思いのこもった文章は人の心を打つだけでなく、自分の心をも洗い流す。
濁って淀んで溜まった黒いどろどろを吐き出してくれる。
読むことで救われることがあるように、書くことで救われることもある。
書くことで自分自身を救いたい。
書くことで少しでも自分の救いになるように、書くことを大事にしたい。