本読むうさぎ

生きるために、考える

本を読み倒すのに6時間もらえるなら

4月の終わり、GWの幕開け。何をするかあれこれ計画を立て、妄想を膨らませるとある一日。

溜まっている本を消化しようと意気込むうさぎに一言言いたい。

これまでの連休を振り返ってみよ。長期休みに読もうと思って片っ端から買ったあの本やこの本を読みとおしたことがあっただろうか。

思い出せ。本棚を埋めていく本を目の端に入れながら新刊や話題の本にパクパク食いついて後悔したのは誰だった。

見てみよ。目を血走らせ、寝首を掻くその瞬間を待ち構えている本たちの怨嗟を。

GWの後半は全国的に天気がすぐれないようだ。家にいる時間が長くなるだろう。家は誘惑が多い。あれこれ立てた計画の炎も誘惑の風に吹き飛ばされてしまう。家は戦場だ。本から命を狙われ、誘惑に危機感をはぎ取られる。うかうかしていたらあっという間に敗走だ。そうしてGW明けに叫ぶ。「もう休みが終わってしまった!!」

厳しい戦いに備え、ケータイやゲームから距離を置き、手に取りやすい場所に本を置き、落ち着いて読めるよう身の回りを整えよ。

かのエイブラハム・リンカーンは準備の大切さについて、「木を切り倒すのに6時間もらえるなら、私は最初の4時間を斧を研ぐことに費やす」と語ったらしい。

その逸話が本当かどうかはさておき、彼に倣ってこの言葉を残しておく。

 

本を読み倒すのに6時間もらえるなら、私は最初の4時間を読書環境を整えるのに費やす

健闘を祈る。

 

a.r10.to