どうしようもなく自分のことをだめだと思うときがある。
あらゆる生き物の中で最も位が低い。
ヒエラルキーピラミッドの最下層。
ミジンコ以下の価値。
どうしてこんなに落ちこぼれてしまうんだろうと考えてみると、周りと自分を比べ過ぎているのに気づく。
SNSを見れば華やかな投稿で溢れ、テレビをつければ何番煎じかのような番組ばかり。
むなしい気持ちで眺めているうちに、何をしてもむなしさを感じるようになった。
「周りは(見かけでは)楽しそうに過ごしているのに、なんてつまらない一日を過ごしているんだ」と不必要に自他を比べてしまう。
他人の幸福と自分の幸福には何の因果関係もないし、自分の姿も他人からすれば幸福に見えるかもしれない。
雨風をしのぐ家があり、温かい食事があり、安心して眠れる布団がある。充分な幸福だろう。
要は、幸福を幸福と感じられない自分のわがままな心のせいだ。
『暗夜行路』で主人公が自分のひねくれた性格を「心が貧乏する」と表現したが、まさに心の財布に穴が開いているかのようだ。
幸せになりたいと思っているが、目の前の幸せに気づいていない、または幸せだと感じていない。なんて贅沢な悩みだ。
心を充たすのに必要なのはめったに経験できないような特別ではなく、当たり前の日常に幸福を見出すこと。
そう思うようにする。
書いたら気持ちがすっきりしたので今日はこれでよし。