本読むうさぎ

生きるために、考える

「頑張れ」と言わない応援歌

 水平線が光る朝に あなたの希望が崩れ落ちて

 風に飛ばされる欠片に 誰かが綺麗と呟いてる

 悲しい声で歌いながら いつしか海に流れ着いて 光って

 あなたはそれを見るでしょう

                 back number「水平線」

 

コロナ禍で中止になったインターハイを目指していた高校生たちに向けて書き下ろされた楽曲です。

仕事に向かう車の中で、何度聞いたことでしょう。

 

水平線が光ると聞くと「新しい」「爽やか」といったイメージがありますが、そんな素晴らしい今日の幕開けにあなた(私)の希望が崩れ落ちる。

 

世界に流れている時間と、私が現実に経験している時間は違っている。これまで重ねてきた努力やかけてきた想いが突然突き放されてしまう。

 

私の苦悩や葛藤はときには誰かの励みになることもある。

 

私の流した汗や涙は時間をかけ、人から人を伝って、いつかの自分に還ってくる。

 

「頑張れ」の言葉がきついときがあります。頑張りたいけど頑張れない、頑張る気力や体力がない。今をどうにかしたいけどどうにもできない。そんな時期があるのではないでしょうか。

 

「頑張れ」を言わない応援歌。

倒れそうになる背中をそっと支えてくれる手のひらのような歌です。

 

 

いつか昔を振り返ったとき、今抱えている苦悩も葛藤も光り輝いているのでしょうか。