保護者がさまざまな事情から養育困難となり、子どもを匿名で預ける「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」が開設され、17年目を迎えました。
今後の可能性として、預けられた子どもが成熟し、自分の出自を求める声が増えると考えられます。自分がどのようにして生まれたのか、ルーツがどこにあるのかを知る権利である「出自を知る権利」をどのように保証するのか、市と病院では慎重に議論されています。
22年度では母親8人と父親1人、23年度は母親8人と父親4人と増えており、母親だけでなく、男性も「八方塞がり」になっている現状があります。
私たちに何ができるわけではないかもしれませんが、今もどこかで、たいへんな思いをしている親や子どもがいる。そのことを頭の片隅に残しておきたいものです。