生きるというは偏るということ。
わざわざ好きなものを遠ざけ、嫌いなものを近くに置く人はいない。
居心地の良いヒトやモノに囲まれるのだから、当然、価値観や考え方もそれらに影響される。
生きるうえで偏ることはどうしても避けられないし、偏ること自体は悪いことではない。
偏ることで、自分に合わないものを攻撃したり、排除したりと行動に表れてしまうことが問題だ(そして攻撃したり、排除したりしている自覚がない)。
すさまじく偏っている人を見かけることがあるが、誰だってそうなる可能性を秘めている。
大事なのは、「自分は偏っているのではないか」と問いかけることだと思う。
「〇〇は△△だと考えているけれど、本当にそうなのだろうか」と自分に問いかける。
何度も何度も、問いかける。
この作業を何度も繰り返すことで、偏っていることに気づくことができる。厳しく言えば、自分に問いかけないと、偏っていることに気づけない。
自分にとっては「普通」のことでも、他者にとっては「極端」に映ることものだ。
人は誰もが何かしら偏っている。偏っているからこそおもしろいし、味わいがある。
偏りがあることを楽しむ。
それができれば、少しは肩が軽くなるのではないだろうか。