本読むうさぎ

生きるために、考える

声を出して読む:本を味わう読書法

本を読み味わう、ということが少なくなったように思います。

 

声を出して読む、というのは小学生の勉強法のように思えますが、とても身になるやりかたです。

速く、正確に音読するには漢字の読みがわかっていればいいというだけでなく、単語や文節のつながり、助詞の使い方など、認知力も問われます。黙読だとごまかせていたことも、音読ではできません。音読するには、自分のもつ力を総動員しなければなりません。

素読という方法があります。内容の解釈を行わず、ひたすら声を出して読む方法です。江戸時代には朝早くに集まり、四書をみんなで音読していたそうです。

言葉は目で見るだけでなく、耳でも味わうものです。目でなぞるだけでは気づかなかった文章のリズムを、声に出すことで味わうことができます。

 

うさぎも、好きな表現や意味がよくわからない箇所は何度も声に出して読んでいました。繰り返し音読していると、その部分が自分の中に染み込んでいくような感覚、自分のものになっていく感覚に落ちていきます。情報を得る読書から、読み味わう読書への昇華。

一冊丸ごとでなくとも、好きな一節、気になる単語だけでもかまいません。声を出して読む。そうやって本を味わう機会があってもいいのではないでしようか。

 

a.r10.to