本読むうさぎ

生きるために、考える

服にはかけたくないが、本にはいくらかけてもいい

無難という言葉が好きだ。

服にお金をかけたくない。

消耗品だし、流行はすぐに変わるものだから、価格もデザインもそこそこのものでいい。買い物に行っても「まだ着れるよな」と思って何も買わずに出ることもある。30分くらい悩んで悩んでやっと買ったのが無地の白のTシャツ一枚だったなんてことは珍しくない。ほどほどの値段で、ほどほどのデザイン。60点くらいの無難さがちょうどいい。

 

服にはお金をかけたくないが、本にはいくらかけてもいい。

服を買った帰りに本屋に寄った。何気なく新刊のコーナーに目を通していたら好きな作家の本があった。悩むことなく本を手に取ってレジへ向かった。服より少し高い値段だったが迷わず財布を取り出した。本を小脇に抱えてほくほくで岐路に着いた。

 

何にお金や労力をかけているにその人の価値観が色濃く出ているような気がする。うさぎとは逆に本なんてこれっぽちも興味がなく、服にたくさんお金をかける人もいれば、本にも服にも興味がない人もいるだろう。

オチのつけどころがわからなくなってきたのでこの辺で。新刊でも読むか。