本読むうさぎ

生きるために、考える

金持ち脳と貧乏脳② お金の目的

なぜお金があると安心するのでしょうか。

お金があるということは、それだけいろいろなことができるということ。千円よりも1万円の方ができることは多いように、お金があることで選択肢が増えます。逆にいうと、お金がなければ選択肢が限られるのです。

「千円をもっているから千円のご飯を食べる」と「1万円をもっているから千円のご飯を食べる」とでは、同じ心持ちで食べられるでしょうか。どちらも同じ千円を使っていますが、前者だと味わいを楽しむ心の余裕が取りづらいのではないでしょうか。

 

脳は確実なもの、安定したものを求めるようにできています。貯蓄という安全基地をもつことで安心感を得るのですが、いつまでも貯蓄を増やそう=安全基地に居続けようとする考えになってしまうと、問題が生じるのです。

安全基地とは、不確実なもの、未知のものに向かってチャレンジするための土台です。基地に深く根をおろしてしまうと、新しいことに挑戦したり、リスクを取ることを避けるようになってしまいます。

お金をたくさん手に入れた人というのは、安全基地に安住することなく、不確実なことに果敢に挑戦する考えをもっている人なのです。

 

挑戦するには好奇心をもち、いろいろなものに興味をもとうとする姿勢が大切です。SNSの発達によって、著名な知識人だけでなく、一般の方もインフルエンサーとして活躍することが格段に増えました。世の中の流れに関心をもち、周囲の人が求めているものや、自分の強みを発信すること。好奇心をもち、挑戦する姿勢が、これからのネット社会を生きるうえで非常に重要なのです。

 

お金の目的とは、なるべくたくさん手元にもっていることではなく、それを使って生活を豊かにしたり、新しい情報を手に入れたりすることです。

お金をいつまでも求めても、上には上があるのできりがありません。かといって、宵越しの銭をもたなければ挑戦したくても二の足を踏んでしまう。

お金を手に入れることと、お金を使うこと。この2つのバランスを上手に取れる人が、金持ち脳をもっている人です。

 

今のあなたのお金との向き合い方はどうでしょうか。周りからよく見られたいからと、必要以上に見栄を張ったり、身の丈以上の買い物をしていませんか。もしくは、老後や何かあったときが心配だからと、やりたいことを我慢してまでお金を貯めていませんか。

貯蓄か散財か、100か0かではなく、自分の目的やライフスタイル、ライフステージに合わせて変えていく柔軟性を意識すると、お金への悩みが軽くなるかもしれません。

 

下の書籍を参考にしていますので、もしよかったら読まれてみてください。