本読むうさぎ

生きるために、考える

仕事を辞めた後、どうする?

 「仕事を辞めたいんです」と相談すると、ほとんどの人から「辞めた後はどうするの」と聞かれる。今の仕事が嫌で離れたいと思っていることを話すと、「次どうするかを決めてから辞めた方がいいよ」とアドバイスをいただく。

 

 心配してくださっているのはわかる。私の将来を案じてくださっている。でも……

 

 しばらく、休む期間がほしい。という理由ではだめなのか。辞めるときには、次への展望をもって辞めないといけないのか。

 今の仕事にやりがいを見出せない。来年も同じ生活をしていると考えると、耐えられない。だから辞める。今は萎んだ風船のような状態だ。弾力を失い、力なく地面に倒れている。起き上がる体力も、起き上がろうという気力も失った。

 このままではいけない。心と体がおかしくなり始めている。完全におかしくなる前に離れないと。そう考えて退職を決意した。

 

 辞めた後は、しばらく自分の好きなことに没頭したい。読書、登山、キャンプ、ひまなときにはゲームでもしてのんびり過ごしたい。風船に空気を入れるように、生きる活力を心と体に満たしたい。

 

 履歴書を書くのに空白の期間があると不利になる、という話をよく耳にするが、実際はどうなのだろう。採用する側から見れば、空白はマイナスなのだろうか。

 

 長い長い人生、ぎちぎちに詰まっているだけがすべてではないだろう。どこで切っても同じ味の金太郎あめが人生ではないだろう。仕事がなくても生活は続く。何も味がないところがあってもいいのではないか。

 

 みなさんは、何のために仕事をしていますか。

 仕事を辞めたとしたら、その後はどう過ごしますか。みなさんの考えを聞きたいです。