本読むうさぎ

生きるために、考える

「美意識」を高める

多様化だのグローバリゼーションだのが流行り、個人に焦点を当てる世の中になっている。個人の自由を大切にするのはもちろんいいのだが、どうにも生きづらさも感じている。

インプレッションを稼ごうと他者を傷つけるような投稿をする配信者。

SNSを開けば個人の価値観、考えを押し付け合う満員電車のよう。

「もっと自分を大事にしよう!」の旗の下他者を貶めることへのハードルが低くなったような気がする。

個人の自由を謳う世の中とは、その人の価値観や人間性が問われる世の中ということだ。

つまり、何に良さを見出し、何を問題と捉え、どのように解決していくかがいっそう重要視される世の中ということだ。「美意識」が重要視される世の中と言い換えてもいい。

自分が判断の基準になるのだから、自分で基準を上げなければならない。

なぜ「美意識」が重要視される世の中になったのか、なぜ「美意識」が重要なのか、これから私たちはどう生きていけばいいのかを考えるうえで、この本は非常にためになった。

 

a.r10.to