強い言葉を使ったら弱く見えるものだけど、心からどうしても離れない鮮烈さも持っているものです。
「効率よく生きたいなら、生れてすぐ死ねばいい」
こんな書き出しにどきりとしました。
「効率よく考えるのであれば、生れてすぐ死ねばいい。
人はいかに無駄な時間を楽しむのかっていうテーマで生きてるんだよ。
お前の心のゆとりはどこにあるんだ?
お間の幸せはいったいどこに行ったんだ?」
(『今日、誰のために生きる?』プロローグより)
誰もが幸せに生きたいはずなのに、辛気臭い顔をして一日をやり過ごす。
周りが言う「幸せ」を自分も手に入れようとしてみるが、どうもしっくりこない。
なぜなら、「私にとっての幸せ」が何かをわかっていないから。
本のいいところは実際に経験していないことを知ることができる点でしょう。
この本の著者の一人、SHOGENさんのように日本を飛び出してアフリカに渡り、現地で過ごせればいいかもしれませんが、誰もができるわけではない。
自分ができないことを、誰かが代わりにしてくれる。
私が見聞きできないことを、誰かが伝えてくれる。
これだから読むのは止められません。