本読むうさぎ

生きるために、考える

私を励ます詩

紙風船  黒田三郎

落ちてきたら

今度は

もっと高く

もっともっと高く

何度でも

打ち上げよう

美しい

願いごとのように

 

心は紙風船のように軽く、風に流されあたふたとよろめく。力を入れすぎると簡単にひしゃげてしまう。

落ちてきた紙風船を受けとめ、もう一度空に打ち上げる。落ちてきたらもう一度。何度も、何度も。打ち上げる私はどんな思いで紙風船を見るだろうか。

心も同じだ。落ち込んだ心を受けとめ、もう一度打ち上げる。落ち込んだらもう一度。何度も、何度も。打ちのめされ、潰されても、なお良く在ろうと舞う心。

今日も疲れた。生きるとは疲れることだ。心がすり減ることだ。でも、それでも良く在りたい。

落ちてきた心を受けとめる。今日はゆっくり休んで、また明日打ち上げよう。明日も私の心が美しくありますように。