本読むうさぎ

生きるために、考える

眠るまでの

目を閉じ、眠りに落ちるまでの束の間。

「思考」と呼ばれる前の茫としたナニか。

が、頭を駆け巡る。

水を得た魚のように、陽に誘われた虫のように、ゆらゆらふらふら

ときに激しく、ときに静かに。

死んだように動かないかと思えば、今命を吹き込まれたように飛び跳ねる。

そんなナニかたちの遊び場。

 

音なき音に、姿なき姿に導かれて

意識はゆたかに溶けていく。