本読むうさぎ

生きるために、考える

世界で最も贅沢な時間

私は世界で最も贅沢な時間を過ごしている。

暇を潰すという、最も贅沢な時間を。

時間はいくらでもあった。仕事から帰り、ベッドに横たわっていたあの時間。夕食後にソファでSNSを見ていたあの時間。何をするでもなく、ただ暇を潰していたあの時間こそ、世界で最も贅沢な時間だろう。

見たいわけでもないテレビを眺め、確認することもないのに携帯を見つめ、何も起きてないのに明日を不安に思いながら時間を潰した。それだけ時間がありながら、本を読むための数分がないと嘆くのはあまりに身勝手が過ぎないか。

 

時間がないと嘆き、周りのせいにする。なんと幼い心か。

いつだって見つめるべきは自分。問題は自分の心にある。時間がないのではない。自分で時間を潰しているのだ。