本読むうさぎ

生きるために、考える

最近読んでいるもの『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎

今週のお題「最近読んでるもの」

 

父からおすすめの本を紹介されることがある。今読んでいる『バイバイ、ブラックバード』(伊坂幸太郎)もその一冊だ。

 

a.r10.to

 

星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」──これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。(双子文庫)

 

恋人との出会いの場面から始まったかと思えば、次のページでは別れてほしいと嘆願する場面に切り替わる。どうやら〈あのバス〉でどこかに連れていかれるらしい。星野の傍らには金髪の大女、繭美が貼りついている。ことあるごとに場をかき乱しては、バッグから辞書を取り出し、言葉を塗りつぶす。がやがや騒がしい二人の別れ行脚。二人はどんな関係なのか、星野は〈あのバス〉でどこに連れていかれるのか。壮大な(そしておそらくくだらない)冒険に期待が高まっている。