本読むうさぎ

生きるために、考える

うさぎの本棚 『読書力』齋藤孝

読書はしてもしなくてもいいものではなく、ぜひとも習慣化すべき「技」だと考えている。

読書は好きな人や頭のいい人だけがすればいいというものではなく、誰もが身につけるべき技術だとして、読み方の練習方やどんな本を読めばいいのかを紹介しています。

読書の種類を「単なる娯楽のための読書」と「多少とも神経の緊張を伴う読書」に分け、「多少とも神経の緊張を伴う読書」の重要性を説いています。

著者が受け持っている大学生を引き合いに出すことが多いですが、子どもから大人まで全員に共通する内容なので、ぜひ多くの人に読んでもらいたい一冊です。

「自分にとって読書とはこういうものだ!」と自分の読書観を広げ、深めるとともに、新しい本との出会いのきっかけともなります。

 

この国はかつて読書好きであふれていた。読書文化の伝統はある。大人たちには確信を持って読書文化を復興する責がある

学校での読書活動、家庭での読み聞かせやボランティアによる啓蒙活動など、細々ながら読書文化は今も続いています。文化を楽しむのは子どもの特権で、文化を作るのは大人の責務だと思います。

信号を待っているときや吊革につかまっているときに自然と読書の話になる。アニメやゲームと同じくらい読書が当たり前な社会になると楽しいな。

 

a.r10.to