本読むうさぎ

生きるために、考える

花と虫が出会う前の

 

目の痛みと鼻水で春の訪れを知りました。

山には梅や桜、生垣には椿、川辺には水仙が我先にと花開いています。

けどなにか物足りない。

そうだ、虫がいないんだ。

暁を覚えないくらい眠りこけているのか、うさぎが鈍感で気づいていないだけなのか、まだ虫の姿を発見できていません。

花といえば虫、虫といえば花くらいに固い絆でつながっている両者ですが、出てくるタイミングにラグがあるようです。

花と虫が出会う直前のエアポケットのような時間に私たちはいるのかもしれません。

 

本日の一句

菜の花は 咲けども蝶は まだ見えず