6月5日の会見で、2023年の合計特殊出生率(一人の女性が一生涯で出産する子どもの数)が1.20となり、過去最低を更新しました。
厚生労働省によると、2023年に生まれた赤ちゃんの数は72万7277人でこちらも過去最低を更新。
林官房長官は「スピード感を持って、子ども子育て支援の抜本的な強化を執行に移していく」とコメントしています。
少子化の止まらない日本。少子化対策を打ってはいるものの、痒い所に手が届いているとは言い難い現状です。
また一方で、児童虐待の相談件数は年々上昇しています。
子ども家庭庁が令和4年度に行った調査によると、全国232箇所の児童相談所が対応した件数は219,710件で、過去最多を更新しています。
参考文献
出生率と虐待件数を単純に結びつけるのはよくないですが、数字だけを見ると、子どもの数は減っているのに、子どもが安心して過ごしにくい世の中になっているように思われます。
親が安心して子どもを産み、育てられる社会。
子どもが安心して生活できる社会。
この視点を持って政策を考えていただきたいものです。