本読むうさぎ

生きるために、考える

ワインバー

忘年会の帰り、まっすぐ家に帰るのも寂しかったのでぶらぶらすることにした。

どうせならまったく知らないところに行ってみようと思い、目についたワインバーの重々しい扉を開いた。

生まれて初めてのワインバー。カウンターの隅でちびちびと飲むスパークリングはよくわからなかった。向こうの席では常連さんが盛り上がっている。つまみのチーズは濃かった。

 

店を出ると火照った頬を夜風が冷やした。

空には月が冴えていた。