本読むうさぎ

生きるために、考える

何にもない、だから満たされる

寝ている間に降った雨のおかげでそれほど暑くない朝だった。

洗濯機に汚れ物を突っ込みながらふと散歩したくなった。

殺人的に暑くなる前に歩いたら気分も上がるだろう。

サンダルをつっかけてぶらぶら歩くことにした。

アスファルトからのぼるもわっとした空気に一瞬くらむ。

気持ちよさそうにごろ寝している猫を横目に黙々と歩く。

15分ほどの散歩だったが家に着くと汗でシャツが貼り付いてた。

シャワーをさっと浴びる。朝からのシャワー気持ちいい。

体の奥が熱くなって次から次へ汗が出てくる。

扇風機の前で裸を涼ませてこれから何をするか考える。

何にもない、だから満たされる時間だった。