今なお多くの人に読まれる太宰治。ユーモアあふれる作品か人間の暗い面を描き抜いた作品まで、幅広い作品を世に送り出しています。
今回は太宰治のおすすめ傑作を3つご紹介します。新しい出会いの参考にしてみてください。
お伽草子
民話や伝承に独自の解釈を加え、独特の世界を繰り広げる短編集です。
『カチカチ山』や『浦島太郎』など一度は耳にしたことがある話が出てくるので好きな作品から読むのもいいです。
パンドラの匣(はこ)
「健康道場」という風変わりな結核療養所で明るく精いっぱい生きる少年と、その周囲の交流を描く表題作『パンドラの匣』と、演劇にのめり込み、社会への門出に揺れ動く少年の心を日記形式で描く『正義と微笑』を収録しています。
明るさの中に陰が見え隠れする作品です。
ヴィヨンの妻
晩年の作品が詰まった短編集です。「死」や「家庭の崩壊」など重々しいテーマを扱っており、苦しみながらも破滅に向かう登場人物に身がつまされる思いがします。
個人的に『トカトントン』と『桜桃』が印象に深く残っています。
初心者の方もこれから太宰治を読んでみようという方は、ぜひ参考にしてみてください。
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