本読むうさぎ

生きるために、考える

来年は

10月も半ばを過ぎ、今年の終わりが近づいてきました。

朝の寒さに急いで冬物を出したはいいが、昼の暑さにやられてそそくさと脱ぐ。

気候に振り回されててんやわんやの日々です。

 

ふと見上げると葉の緑の中に赤や黄が恥じ入るように見え隠れしています。

コスモスの小さい花びらが風に揺れ、キンモクセイの香りが鼻先を撫でていきます。

少しずつ、けれど着実に、秋が深まっています。

 

去年の今ごろは何をしていたのだろうと記憶をさかのぼりますが思い出せず。

カメラロールを繰って写真を見てようやく思い出す。

ああ、そうかそうか、いろいろとうまくいかなくて悩んでいたんだ。

不思議なもので、当時は毎日不安になるほど悩んでいたことも、1年経てば忘れてしまう。時間が傷を癒やすと言いますが、嫌なことを忘れるというのは心を守るために必要なことなんだなと思います。

 

今年はどうか。心が疲れ、ものに感じにくくなった今年。これまでの人生の中で最もドロドロと気持ちの悪い心となっている今年。

来年にはこれも思い出となるのでしょうか。

 

来年は心から笑えるようになりたいな。