本読むうさぎ

生きるために、考える

言葉は箱

そこに何を詰めるかで意味が変わる

 

箱をもらったときではなく

開けたときに

心は動く

無骨な箱から溢れんばかりの熱情にたじろぐことがあれば

大仰な箱のあまりの軽さに失望することもある

 

生活には空箱ばかりが転がっている

雨に濡れ、風に煽られた空箱

忘れられたように廃れ、朽ちるだけの空箱

人々は真新しい包装を気にして

そこに詰められた思いに目を向けない

 

そうして我々は貧しくなった