人が食べている姿を見るとこちらも食べたくなるものですが、忘れられない姿があります。
ロングセラーの永谷園のお茶漬け。今から２０年以上前に放送されたCMがあまりに衝撃的でした。
黒い背景に黒いシャツを着た男性がお茶漬けを食べている。鳴り響く電話と、一心不乱に頬張る音だけが聞こえる。食べ終えた男性が「ただいまお茶づけ中」の張り紙を電話にたたきつけてCMは終わる。商品説明も味の感想もない、ただ食べるだけの30秒。だからなのか、かえっておいしさが伝わってきます。このCMを見るたびに口の中がお茶漬けを欲していたのを覚えています。重厚感のある急須と茶碗がかっこよかったのもあるかもしれません。
食べに行ったときに、隣の席の料理がおいしそうに見えて同じものを注文することがあります。人が食べる姿というのは、言葉でおいしさを表現するよりも強烈に食欲を刺激するのでしょう。
ブログを書いていたらお茶漬けが食べたくなってきたので、それでは。
