本読むうさぎ

生きるために、考える

心が麻痺すると

ボウリング玉を抱えたように重くなる

心が感じようとするのを拒むのだ

それはこれ以上つらくならないようにするための防衛機能

 

玉を抱きかかえ、暗く、ぬるく、まとわりつく沼に沈んでいく

吐き出たあぶくは昇ってしまってもう見えない

そのうち光の届かぬ沼底に横たわり浮き上がることはない

今も沈んでいる