本読むうさぎ

生きるために、考える

うさぎの本棚 『I Love Youの訳し方』望月竜馬

夏目漱石が「I Love You」を「月が綺麗ですね」と訳したのは有名な逸話ですが、あなたなら「I Love You」をどう訳しますか。

この本は100名の作家が表現した「I Love You」が詰まった一冊です。

 

情熱的な愛、病的な愛、離れなければならない愛。「二人」の数だけ愛があります。この本で紹介されている愛の表現からお気に入りのものを探してみるのもいいかもしれません。

 

愛情を表す言葉は昔からありましたが、愛=Loveという考え方が広まったのは割と近年だそうです。

古語では「かなし(い)」という音に「悲」や「哀」のほかに「愛」の字を当てていたそうです。失うことのつらさといとしい、大切だと思う気持ちを結びつけていたのかもしれません。

現代でも愛についてすれ違いや葛藤を描く作品が多いのは、根底に「悲哀」と「愛」が混じり合っているからかもしれません。

 

a.r10.to